INVESTIGATION独自調査レポート
独自で調査した市場調査・マーケティングリサーチのレポート
PRESS RELEASE
2016-09-14 水曜日
株式会社ネオマーケティング

カタカナ語に関する調査

立教大学経営学部の学生が気になることを大調査!!全国の20代~50代の自分または周りが「カタカナ語」を使う社会人1000人に聞いた

「カタカナ語に関する調査」

カタカナ語を不快に思う理由は「意味が分かりづらいから」55.2% 。不快に思うカタカナ語 第1位「アグリー」第2位「アジェンダ」


立教大学の授業科目「eビジネス&マーケティング」(担当:大嶋淳俊 先生)を受講した学生と総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は、今回2016年7月29日(金)~2016年8月1日(月)の3日間、全国の20代~50代の自分または周りが「カタカナ語」を使う社会人1000人を対象に「カタカナ語」をテーマにしたインターネットリサーチを共同で実施いたしました。なお、このテーマは、講義内容との関連で学生が関心を持ったテーマについて募集を行ない、選定したものです。

調査概要

  1. 調査の方法:株式会社ネオマーケティングの運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
  2. 調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20代~50代の自分または周りが「カタカナ語」を使う社会人を対象に実施
  3. 有効回答数:1000名(20代~50代の男女:各125名)
  4. 調査実施日:2016年7月29日(金)~2016年8月1日(月)
  5. 調査立案者:立教大学経営学部国際経営学科3年次1名

「カタカナ語に関する調査」学生からの感想

職場における「カタカナ語」の現状の立ち位置は、「きちんと意味を説明してほしい」と思っている聞き手側と、「みんな使っている(と思う)言葉だからわざわざ意味を説明したくない」と思っている話し手側の間で板挟みになっていると言えるでしょう。「カタカナ語」には「一言で日本語訳にできるもの」と「日本語訳するのにある程度の説明を要するもの」の2種類があります。
前者に関しては話し手側が最初から日本語で言うことで聞き手側の不満を回避することが可能です。後者に関しては、もし聞き手側が言葉の意味を全くイメージできなければ臆せず聞きましょう。

恥ずかしがることはありません。聞き手側も話し手側も、職場でよく使われる「カタカナ語」の意味を知っているのは、大抵の場合3割切っているということを念頭に置くべきです。
また、「カタカナ語」を「意識高い系」や「仕事のできる男」と結びつける風潮がありますが、職場ではあくまで「適切な日本語訳がない」から、その「カタカナ語」が広く使われるだけであって、使うこと自体にかっこよさを感じる人は年齢が上がるにつれて減る傾向にあります。もし上司や仕事仲間に「できる男」だと見られたくても、「カタカナ語」の使用は無効だと留意しておきましょう。あくまでも「仕事のために必要な言葉」と受け止めるべきです。

SC. あなたやあなたの職場の方は「カタカナ語」を使いますか。(単数回答)【n=2757】

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ご自身やご自身の職場の方がカタカナ語を使用するかをお聞きしたところ、「自分も自分の周りも使う」と回答した方が最も多く、48.2%となりました。次いで「自分も自分の周りも使わない」が37.8%、「自分は使わないが自分の周りは使う」が10.2%となりました。「自分は使うが自分の周りは使わない」が最も低く3.8%という結果となりました。
【学生コメント】
「カタカナ語」を使用するかしないかは、勤める会社に「カタカナ語」を使用する風潮があるかないかが大きなポイントのようです。また、「自分は使うが自分の周りは使わない」より「自分は使わないが自分の周りは使う」と回答する人が2倍近く多いという結果を見て、「カタカナ語を使わない方が円滑な会話ができるのではないか」という潜在意識が回答者自身にあるのでは、と感じました。
上記のうち、「自分も自分の周りも使う」、「自分は使うが自分の周りは使わない」、「自分は使わないが自分の周りは使う」と回答した1000名に対し、本調査を行ないました。

Q1. あなたが、「カタカナ語」を使う理由をお答えください。(複数回答)【n=839】

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カタカナ語を使用する方にカタカナ語を使う理由についてお聞きしたところ、全体で最も多い回答は「日本語にするのが難しいから」となり、52.8%の方が回答しました。性年代別で比較すると、「かっこいいと思うから」、「周りにかっこよく見られたいから」と答えた方は、男女とも20代が高い結果となりました。
【学生コメント】
元々私自身が「カタカナ語なしの会話は難しい」と考えていましたので、予想通りの結果と言えます。「カタカナ語」をかっこいいと感じることで、業界用語として浸透しているカタカナ語を覚えるモチベーションに繋げているならそれ自体に問題はないでしょう。ただし、多数がカタカナ語を使う理由はあくまで「日本語にするのが難しいから」や「カタカナ語を使うことが当たり前の会社にいるから」であり、カタカナ語を使うことで自身の評価、特に上司から自身への評価が上がる、ということはあまり期待しない方がいいと考えました。年功序列の会社に勤めているならなおさらです。

Q2. あなたが、よく使う「カタカナ語」をお答えください。(複数回答)【n=1000】

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よく使うカタカナ語をお聞きしところ、全体で最も多い回答は「コンプライアンス」となり、39.9%の方が回答しました。次いで「エビデンス」18.7%となり、第1位と21.2ポイント差がつく結果となりました。
【学生コメント】
不正会計や情報流出などの不祥事が大きく取り上げられる昨今の情勢を反映していると捉えます。コンプライアンスをCSR(社会的責任)の一部分として捉えると、多くの企業でCSRを意識した経営の改革に向けての動きがあると考えることができるでしょう。また、「エビデンス(証拠)」「リスケ(予定の再調整)」「ペンディング(保留)」が上位に挙がったという事実から、「新たな顧客の創出のためのプロジェクトが始動し、それをやり遂げるための取引先とのスケジュール調整やそれを実行するための証拠集めに追われている」という働く姿が個人的には目に浮かびます。

Q3. あなたが、意味を知っている「カタカナ語」をお答えください。(複数回答)【n=863】

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カタカナ語を使用する方に対して、意味を知っているカタカナ語をお聞きしところ、全体で最も多い回答は「コンプライアンス」となり、63.5%の方が回答しました。次いで「イニシアチブ」46.2%、「コミット(コミットメント)」45.2%という結果となりました。
【学生コメント】
「よく使うカタカナ語」同様、コンプライアンスが1位でした。ただ、Q2の「よく使うカタカナ語」と比較したときに、2位以下の順列に大きな差があるのが気になります。「意味は知っているけれど、実際に使う頻度は高くない」というケースが少なからずあるようです。また、コンプライアンスを除いて回答者の過半数が「意味を知らない」と答えたことが意外でした。これだけ割合が多いと、カタカナ語の意味を聞くあるいは聞かれる機会は多くなるだろうと考えられます。

Q4. あなたがお仕事の中で「カタカナ語」をよく使用する相手に対する印象としてあてはまるものをお答えください。(複数回答)【n=926】

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周りにカタカナ語を使う方がいる方に、お仕事の中で「カタカナ語」をよく使用する相手に対する印象についてお聞きしたところ、全体で最も多い回答は「『意味が分からないから説明してほしい』とモヤモヤする」36.1%となりました。性年代別で比較をすると、「『意味が分からないから説明してほしい』とモヤモヤする」と答えたのは20代女性が最も多く、次に多い30代と比べ10.8ポイント差がつきました。
【学生コメント】
Q1.で20代男女が「かっこいいと思われたい」ためにカタカナ語を使うと答えていた割合が多かったことと関連して、主に若い世代がカタカナ語に対して憧れを抱いていることがわかります。一方で、20代女性の約半数が「モヤモヤする」と回答したのは私の予想外でした。入社してまだ日が浅い20代はその会社でよく使われるカタカナ語を知らないケースが多く、それに対し「頻出するカタカナ語を覚えないと」と考える人と「カタカナ語を使うくらいなら日本語にしてくれ」と考える人が二分化しているのかもしれません。

Q5. あなたが、「カタカナ語」をあえて使用しないようにしている時をお答えください。(複数回答)【n=839】

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カタカナ語をあえて使用しないようにしている時をお聞きしたところ、全体で最も多い回答は「取引先で謝罪をする時」となり23.5%の方が回答しました。一方「あえて使用しないようにしている時はない」と回答する方は全体で51.1%と半数の方がシーンごとの使い分けをしていないことがわかりました。
【学生コメント】
社内より取引先でカタカナ語の使用を控える傾向があるようです。取引先ではより丁寧な説明が求められることが想定されるので「カタカナ語」を避けているのでは、と予想します。また、「カタカナ語」を使用するシーンに使い分けをしていない人が約半数ということは、社内全体が「カタカナ語」の使用を誰に対してもある程度許容している、と捉えることができると考えます。

Q6. あなたが日本語の方がわかりやすいと思う「カタカナ語」をお答えください。(複数回答)【n=863】

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日本語の方がわかりやすいと思う「カタカナ語」をお伺いしたところ、「アジェンダ」15.9%、「アグリー」15.8%、「コミット(コミットメント)」15.5%とあまり差がでない結果となりました。また、Q2のよく使うカタカナ語で第2位となった「エビデンス」が15.2%で同率第4位となりました。
【学生コメント】
年代によって日本語の方がわかりやすいと思う「カタカナ語」がバラバラなことが読み取れます。また、男女共に年齢が上がるにつれて「カタカナ語」がわかりづらいと感じる割合が増加する傾向にあることも読み取れます。特に上の表で挙げられた「カタカナ語」は、日本語の方がより正確なニュアンスが伝わると考えている人が多いようです。

Q7. あなたが不快に思う「カタカナ語」をお答えください。(複数回答)【n=863】

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不快に思うカタカナ語をお聞きしたところ、全体の第1位は「アグリー」10.4%、第2位「アジェンダ」9.6%、第3位「コミット(コミットメント)」9.3%となりました。
【学生コメント】
Q5.とほぼ変わらないランキングになりました。アグリー(賛成)やアジェンダ(議題)は会議中、コミット(約束)やイニシアチブ(主導権)はプロジェクトを進める際に使われる言葉と推定できます。個人的には、その言葉を耳にした時の聞き手の心理的な状況が関係しているのではないかと考えます。というのも会議の時は全員の話をよく聞いて理解しないといけないのに、意味を知らない単語が出てきたら不安になってしまうからです。またイニシアチブやコミットなどの言葉を不快と捉えるのは、それ自体が聞き手にさらなる仕事の負担を強いるようなイメージを持つ言葉であり、それらのカタカナ言葉独自が持つ「かっこつけた感じ」と相まって、上から押し付けつけられたような感覚を聞き手に与えるからではないでしょうか。

Q8. あなたが、「カタカナ語」を不快に思う理由をお答えください。(単数回答)【n=319】

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前問で不快に思うカタカナ語があると回答された方に不快に思う理由をお聞きしたところ、全体で最も多い回答は「意味が分かりづらいから」で55.2%となりました。次いで「日本語の方が伝わりやすいから」45.1%となりました。カタカナ語を使うことで伝わりにくくなっていると感じ、不快に思う方が多いようです。
【学生コメント】
Q1.より、日本語にするのが難しいから「カタカナ語」を使うという風潮は強いです。その中でQ6に挙げられたカタカナ語を不快に思うのは、アジェンダ(議題)やアグリー(賛成)などの、日本語の方が元々馴染みがある言葉を、わざわざ「カタカナ語」で言う必要がないと思っているからだと考えます。またQ6のコメントに書いてある通り、「カタカナ言葉の意味がわからないことに対する不安や苛立ち」を感じる人も多いのではないかと予想されます。

Q9. あなたがお仕事中に、カタカナ語を使われて意味がわからない時の頻度をお答えください。(単数回答)【n=926】

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周りにカタカナ語を使う方がいる方に、カタカナ語を使われて意味がわからない時の頻度をお聞きしたところ、「意味がわからない時がよくある」26.9%、「意味がわからない時がたまにある」48.7%と全体の7割以上の方がカタカナ語を使われて意味がわからない時があると回答しました。
【学生コメント】
男性と女性の各年代で比較したとき、20代、30代、50代において男性より女性の方が「意味がわからない時がよくある」「意味がわからない時がたまにある」と回答した割合が多いことに着目しました。これは女性の方がカタカナ語の意味を知らないケースが多いことに関連していると思われます。このプレスリリースには記載されていませんが、男女別に「意味の知っているカタカナ語」の割合を一語ごとに比較すると、今回アンケートで聞いた全ての「カタカナ語」において、男性より女性の方が「意味を知っている」と答えた割合が低かったという結果が出ました。男性と女性の間の「カタカナ語」の認知になぜ差が生まれているのかは、これからの研究に期待したいところです。とにかく、カタカナ語のニュアンスを正確に伝えられる日本語があるならその言葉を使うのが一番でしょうが、その日本語訳を考えるくらいなら認知度の高いカタカナ言葉を使うか、そのカタカナ語を使わなくていいように言い回しを変える、というのが妥当でしょう。

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